主人とは大恋愛の末に結ばれたと書くと興味がわくでしょう? 残念ながらお見合いなのですよ。 京都の大学を卒業したのが3月そして3ヶ月して見合いをしました。6月の暑い日だったことを昨日のように覚えています。 母と 「今日はこんなに暑いから見合いの席は服で良いわよねと話していた。 髪は自分で前の日に網カラーを巻いて寝たので何とか形にはなっている。 そうすると仲人さんから電話が入った。「貴公子(美男子)みたいな人」だとのこと 私と母はあわてた。主人は当時東京に勤めていて写真だけか知らなかった。 母曰く 「セットして着物の着付けもしてもらいに行けば」私も心の中でつぶやいた。 そんなにいい男なら私の方が見劣りする。負けていられないとあわてて行きつけの美容院に行きバッチシめかし込んでお見合いに挑んだ。 会ってみると仲人さんが言われたように確かに顔はハンサムだったが……. スタイルは悪かった。 見合いが済み翌日2人で近くの滝を見に行く約束をした。 父に話すとカンカンに怒り出した。 まだ婚約もしてないのに勝手に遊びに行く約束をして……. 明治時代や昭和の初期でもないのにね。 昔あんなにいい男だった主人なのに、今は崩れに崩れている。お互いさまかもね。 |