胸騒ぎ

昨日の朝早くから釣りに出かけた主人が夕方の5時を過ぎるのにまだ帰ってこない。
北朝鮮に拉致されたのかしら。いやそんなことはない。主人の年になると言葉を教えるだけ
でも何年も掛かってしまうし肉体労働もダメ。頭脳の方もさび掛かっているのであまり役に立ちそ
うもないので……。
だったらボートから転落して流されたのかも。でも瀬戸内海だから誰か見つけてくれると思うし
ボートだけが漂流していたら大騒ぎになるだろう。磯釣りで足を踏み外してうみに落ちたのかしら
主人はカッパのように泳ぎは上手であった。でもそれも昔のこと、今はそんなに泳げないだろう……。
もし交通事故なら免許書を携帯しているので何か連絡が入ると色々走馬燈のように思いを
巡らしていた。
8時半からは新井さんがラジオに出演されるというので何日も前からメモをパソコンの横に置いていた。
9時を過ぎたら近くに住んでいる妹夫婦に電話を入れて相談して一応警察に届けようと思っていた。

だって主人は夜釣りをするときは必ず携帯電話を入れてくれ、寝る前は戸締まりをしっかりしろとか
今どのぐらい釣れているとか必ず報告してくれるのに……。
それも前日の朝早く出かけてその日は全然電話がなし翌日の夕方になっても音沙汰なし。
釣り人が海に落ちて亡くなる話をよくテレビでみてたのでもしやと真剣に考えた。
誰でもこれでは心配しますよね。
そうすると8時半頃クーラーに魚いっぱい入れて、意気揚々と帰ってきた。
私はなぜ連絡しないのかと怒るよりもうれしさの方が勝ったのでお帰りなさいと飛んで出迎えた。

ここまで読まれると何と仲のよい夫婦と思われるでしょう。本当のことを白状すると、実はね……。
釣りに行く前の晩些細なことで夫婦喧嘩をしていたの。それで主人は「まあ いいか」と電話を
入れなかったそうです。
もう少し帰りが遅ければ大変な事に?なっていたかも。
私がこのことを徒然日記に書くからねと主人に話しますと「くだらないこと書くな」ですって。
フン。私を心配させた罰よ。(*^_^*)