1せり, 2 なずな, 3 ごぎょう, 4 はこべ, 5 ほとけのざ, 6 すずな, 7 すずしろ
秋の七草の花は観賞用としてだが春の七草は食用としての方が意味が強いようです。
1月7日に食べる「七草粥」は昔から伝えられ邪気を払い健康な一年を送れるようにとのこと。


せり



湿地や田圃周辺の水路などに生育し、食べるのは高さ10-20cmほどのやわらかい若菜の時期がよいとされています。1ヶ所に「せり」合って生えることから「せり」という名前が付けられました。 春に茹でて醤油をかけて食すのが一般的な食べ方です。貧血や便秘に効果のある鉄・食物繊維を含んでいます。ビタミンCも含んでいるためカゼにも効きます。






年末と正月三が日が勝負だそうです。
ハウス前の打ち抜きの水を引いた洗い場で洗い、七種揃えパック詰めまで仕上げます。
奥さん方や学生さん多くの人か゛働き、レンタルトイレでも三つ据えていました。
写真を撮しに行ったときは昼時だったので、お弁当が配られていました。
大きめの弁当でした。ああ 美味しそう〜。

七草を栽培している所は全国でも珍しいそうです。






なずな(ぺんぺん草)



油菜(あぶらな)科。花茎を取り、果実を下向きに引っ張って振るとジャンジャンと音がすることからペンペングサと呼ばれます。また、風に揺れたときの音と、花茎が三味線の撥(ばち)に似ているところから「三味線草」(しゃみせんぐさ)とも呼ばれます。子供の頃よく遊びました。

止血剤、通風などに効くとされ、たんぱく質が多く、ビタミンA・B・B2、カルシウム、鉄、マンガンといったミネラルが豊富で、貧血に効果的です。血圧を下げる作用もあります。利尿、便秘の解消、生理不順にも効き目があります。


ごぎょう(母子草)




菊(きく)科。春の七草では「御形(ごぎょう、または、おぎょう)」と呼びます。本来はハハコグサと呼び春の田圃道でよく見ることが出来ます。

たんぱく質・ミネラルに富み、痰切りの効果があり、気管支炎・扁桃炎・風邪の予防に効き目があります。



はこべら(はこべ)




なでしこ科。春の七草のはこべらは繁縷を指します。道端や畑に普通に生えていて花畑にも油断をするとすぐ生えてきます。葉は1cmほどで、茎は紫色を帯び、下側に毛が多く生えていて地上をぐるりと這うように自生し、春先に道ばたでよく見かける小さく白い花を咲かせます。タンパク質、ビタミンB,Cなどに富み、昔は食用にしていたそうです。




キク科の「ホトケノザ」





菊科。和名を小鬼田平子(コオニタビラコ)と呼び、本州から九州、朝鮮半島に生育する越年性の1年草本です。水田や畦道などに生育し、春に黄色い花が咲き、若葉は食用になります。

地面に葉が広がった様子が仏様の蓮座に見えることから「ほとけのざ」と呼ばれているのではないかといわれています。
シソ科の「ホトケノザ」





現代はこのホトケノザが使われています。
シソ科の2年草で平地の草地や畑のあぜ道に生息
しています。
本来のシソ科の「ホトケノザ」は上の葉のつきかたが蓮座に似ていることから「仏の座」と呼ばれています


すずな(カブ)



油菜(あぶらな)科。カブ(蕪)は「頭」の意味で、根が頭状の塊になるのでそう呼ばれます。日常よく知られているアカカブ、ミズナ、ノザワナ、ハクサイ、チンゲンサイなどと同じ種です。花は黄色で根にはデンプンの消化を助ける酵素ジアスターゼ、タンパク質を分解する酵素アミラーゼ、それに食物繊維が大量に含まれているので、食べすぎや胸やけの不快感をさわやかに鎮め、腸の働きも正常に整えるといわれています。また、根のおろし汁は古くから胃炎や胃潰瘍に効くとされています。


すずしろ(大根)




油菜(あぶらな)科。ダイコンは中国から渡来したといわれています。品種もいろいろあり、最も大きい物は桜島大根で、直径30cm以上にもなります。花は白色です。
神経痛や胃腸、咳止め、食中毒時の腹痛、冷え性、食欲の増進、二日酔い、頭痛などに効きます。


七草収穫風景

春の七草を七草粥に調理するときのはやし歌で「七草なずな、唐土(とうど・とんど)の鳥が
日本の土地に渡らぬ先に・・・」とはやしながら、ところによって、歌や、たたく回数とたたく物が
少し違うようですが、包丁だったり、すりこぎ・しゃもじでたたきながらはやすそうです。
唐土の鳥は、疫病を運ぶといわれてました。疫病が流行る前の、ビタミンたっぷりの予防食
でしょうか。栽培している草を見ると、とてもおいしそうでした。